コンテスト直前の仕込みです^^
本来ならしこみは出来てないといけない時間なんですがアクシデントが・・・。
今回のコンテスト内容がフレンチスカルプチュア。
片手を事前に装着して、本番で残りの片手を仕上げるという内容でした。
事前につけておくほうはいつつけてもいいのです、本番前なら。
なので当日の朝、新幹線に乗る前に片手をつけました。
片手をつけ終わっていざ新幹線へ。
でもつけた5本のうち、どうしても一本気に入らない爪が。
悩みに悩みぬいた結果、新幹線の中でニッパーとファイルで取り外す事を決意しました。
でも新幹線で東京に着いても会場までまた電車に乗って向かいます。
コンテスト開始までに取り外した一本はつけとかないと失格。
あせりにあせり、必死で乗り換えしタクシーで会場に向かい、会場の外で必死で装着。
そしてなんとか無事付け終わり、安心してドーナツをパクリ^^
そのワンショットです。
後ろでチーフは最終チェックです。
そしていよいよ本番。
やはり何回でてもコンテストは緊張します。
運よく僕とチーフは隣同士。
お互い真剣です。
でも緊張をほぐすために必要以上に独り言なのかなんなのか、口数が多くなります。
たまに笑いもありで^^
今回の出場者は、去年よりも多い160名。
ちなみに去年はたぶん100名。
今回の開催地が東京ということもあって出場者が増えたのかと。
今年は自分の中でも本当に結果がほしくて、去年の暮れからひたすらレッスンに励みました。
いままでコンテストに出るときはレッスンはするものの、がんばって必死でやった、というものはありませんでした。
本当に数える程度でした。
毎回コンテストが終わり、表彰式のときは入賞できなくて泣く人を何回も見てきました。
そのたびにただただ悲しいだけなのか、悔しくて泣いてるのか、泣くってなんなん?って思ってました。
ほんまに泣くほどがんばったんか?って聞きたくなるぐらいな気持ちになったときもあります。(最低でしょ・・・、すんません。)
終了の合図がなり、みんないっせいに手を止めます。
そのとき僕は今まであじわったことのない気持ちをあじわいました。
いままでのコンテストなら終了の合図の後、もうちょっとこうしたかったなぁとか、あそここうやったなぁとか、後3分あればなぁとか、そんな感じでした。
でも今回は終了の合図とともに僕は充実感でいっぱいでした。
半年間にやったことを全て出し尽くせたんです^^
今までにない完成度でした^^
完成した爪を眺め、涙があふれそうでした。
本当に、本当に、半年間、必死でやってよかったと思いました。
僕のフレンチスカルプチュア部門が終わり表彰式まで4時間。
お昼ごはん食べて休憩して、みんなでだらだらしてました。
そしていよいよ表彰式。
各部門上位5位のみ次々と表彰されていきます。
僕とチーフの部門はプロ部門なので表彰式が始まっても発表されるまでは一時間ぐらいかかります。
じょじょにじょじょに心拍数が上がってきます。
そしていよいよフレンチスカルプチュア部門。
5位から順番に発表されていきます。
がしかし、今回も名前を呼ばれることはありませんでした・・・。
はぁ、とため息。
またあかんかった・・・。
あんなにがんばったのに、まだまだ上がおるなぁと実感しました。
でも悲しいことにそのとき涙は出ませんでした。
やはり頑張りがたらないのか・・・。
モデルさんとチーフと、次はこうしよう、ああしようここもうちょっとこうでああでこうでああでいいながら、席を立ちました。
会場を後にしてみんなとはなれ、ホテルに向かいボーっとするまもなく眠りにつきました。
もう本当に体も頭もなにもかも疲れてたんだなぁと、朝起きて実感しました。
起きたのはお昼前でした。
友人との約束があったのでひとり恵比寿駅に向かいました。
何分ぐらい乗ってたでしょうか、その日は思いっきり遊ぶつもりでした。
終わった安心感で何も考えずに遊ぼうと思ってました。
がしかし。
やはり思い出すのは半年間がんばったのにっていう気持ちでした。
今回の大会は周りの方からの応援の声も多く、それだけに期待にこたえてトロフィーを大阪に絶対持って帰ってこようという思いがつよかったため、今自分は東京でなにしてるんやろうっていう気持ちが急にこみ上げてきました。
本当になにをしに東京にきたんやろうって・・・。
涙があふれました。
電車の中、周りの人が見てる中、涙が止まりませんでした。
悔しい。
今までコンテストに出てきて、初めて心の底から悔しいと思いました。
そんな気持ちをあじわったらもうやめれません。
ネイリスト磯部宗潤の新しいスタートです。
ステージに上がった人は自分よりももっとがんばった人。
その上に行くにはその人たちよりもっともっとがんばるだけ。
泣いたぶんだけ強くなった気がします。
まだ次がある、今回だめなら次に向けてどうするかを考えようって。
昨日朝礼でスタッフにこのことを話しました。
次のコンテストは7月。
終わった後みんなで泣けるぐらいがんばろうって。
勿論悔し泣きばかりではなく、本当に求めるのは喜びと感謝の涙。